ホームヘルパーのトラブル事情

高齢化の影響に伴い、「在宅で老後を過ごしたい」と考える人が増えたことから、ホームヘルパーの需要がどんどん上がっています。

ホームヘルパーの主な仕事内容は、利用者の自宅を訪問して、食事や掃除などの必要な介助を行うことです。入浴や着替えの介助、掃除や洗濯、移動の介助など、利用者が自立した生活を送るためのサポートをします。

なお、利用者が家族と住んでいる場合、利用者の家族の部屋の掃除は禁止といった規則もあります。あらかじめケアプランの作成時に利用者・家族が納得をした上での介護であっても、トラブルが起こることはあり得ます。

トラブルの事例としてあるのが、掃除がきれいにできていないかった、ゴミと間違えられ大事な物を捨てられたといったこと。また、洗濯では、下着と衣服を一緒に洗濯されるのが嫌だというご家庭もあります。

ホームヘルパーは、個人の自宅での介助となるため、利用者によって掃除方法や洗濯物のたたみ方などのこだわりがあるのも事実です。価値観の違いで大きなトラブルに発展しないためにも、予め利用者本人、あるいは家族に家事のやり方をきちんと伺うことが大切です。

また他にも、調理の際に嫌いな食べ物や栄養管理ができてない料理などを出された、などのトラブルもあります。調理の場合は、持病やアレルギーなど、身体に影響が出ることもあるため、好き嫌いも含めてしっかり話を聞いてから調理を行うことが重要です。

さらに、一番多いといっても過言ではないのが買い物のお金に関するトラブル。こちらは利用者とルールを決めて、きちんとメモを取ったり、お互いに財布の中身を確認するなどの作業を行いましょう。

トラブルは、ほとんどがホームヘルパーと利用者とのコミュニケーション不足が招くものです。引継ぎなどの際には、前もって利用者の情報を聞いておくなどの対処を徹底することが欠かせません。

今後、ホームヘルパーとして活躍していきたいと考えているのであれば、上記で挙げたポイントをしっかり考慮することが大切です。日頃から丁寧なコミュニケーションを心がけることで、トラブルを回避できることはもちろん利用者との信頼関係も深まるはずです。
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